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2018年12月10日

資本金を見せ金で用意し会社設立する行為がよくない理由とは

多くの方が会社の規模を知る場合に資本金の額を確認します。資本金の額が大きければ、その会社は規模が大きいと判断します。そのため会社を設立する時に、資本金を実際に用意できた資金以上に膨らませることを考えることがあります。その行為が正しいのかどうかを検証してみましょう。

資本金の使途とは

会社が設立される時には、株式が発行されます。この発行された株式を所持するために支払われたお金などの合計が「資本金」となります。 資本金は、使ってはいけないものと思われていることもありますが、それは間違いです。そもそも資本金とは、設備投資、原材料の購入、広告宣伝、給与の支払いなどによって、事業を運営するために使用される資金です。つまり、資本金は、事業に投入されるべきお金なのです。

見せ金を使うと融資が受けられなくなる理由

「見せ金」というのは、こちらにお金があるということを相手に示し、安心させたり信用させたりして交渉を有利にする手段です。そのため余りよい意味として使われることはありません。 会社設立時の資本金は多ければ多いほど会社のスタート時点での経営は楽で、信用度も高まりやすいものです。ただ信用度を高めるというだけで見せ金を作って資本金の額を上げると弊害も生じます。 見せ金はたいていの場合は借金で用意します。そうすると会社のお金を口座から引き出して返済に充てなければなりません。仮に社長が個人の返済のために会社の口座から引き出すと、会社としては社長への貸付金という処理をせざるを得ません。 会社は成長過程において設備投資などで銀行から融資を受けることもあります。その場合に資本金が出所不明であったり、公私混同と思われたりすると印象が悪くなり、融資が受けられなくなるのです。その場しのぎの見せ金は止めておくに越したことはありません。

実態のない資本金が登記されるといけない理由は

資本金を実際よりも多くみせようとする見せ金は容易に見抜かれてしまいます。さらに税務処理、会社法、許認可、補助金申請などにおいて少なからず問題が起こります。 会社の資本金はふくらまそうと考えず、設立の前にしっかりと貯蓄をして、身の丈に合った資本金額にするのが最も大事なことです。 実態のない資本金が登記されると、最悪の場合は公正証書原本不実記載等の罪に問われることがあります。

身の丈に合った資本金額にすることが大事な訳

資本金とは、会社を設立する際の資金であり、設備投資、原材料の購入、広告宣伝、給与の支払いなどによって、事業を運営するために使用される資金です。 一般に、資本金は会社の信用度に直結しており、資本金が多ければ多いほど会社への信用は高くなり、融資などで資金調達が容易になり経営が有利に展開されるようになります。 資本金を実際よりも多くみせようとする見せ金をしたくなる心境はわかります。ただ会社は短期間で信用が得られるというものではありません。長い期間を通じ地道に会社運営をしてきた結果が確固たる信用となるのです。 会社の資本金はふくらまそうと考えず、設立の前にしっかりと貯蓄をして、身の丈に合った資本金額にするのが最も大事なことです。

見せ金をすると信用は一瞬で崩れ去ります

大企業が不祥事により謝罪するという場面をよくニュースでみることがあります。長年にわたって培ってきた信用も簡単に失ってしまうことになります。これから会社を設立するというのなら最初から見せ金などがばれ、よくないイメージを持たれると、失った信用を取り返すだけでも大変になります。 資本金は途中で増資することもできます。最初が少ないからといって引け目を感じることは何もありません。自分で調達できるだけの資本金でスタートさせ、徐々に会社を大きくしていくことの方が得られる信用は大きいものがあります。
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