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2018年9月7日

社長(事業主)の給与(役員報酬)の決め方を教えて!

法人成りして、まずすべき重要なことの一つが「代表の役員報酬をいくらにするか」ではないでしょうか。 社長の給料はいったいどのように決めれば良いのか? 決まったルールはあるの? ここでは、社長の役員報酬についてお伝えします。

社長の給与受け取りの仕組み

まず当然のことながら、社長は自分の給料(役員報酬)を自分で決められます。会社に売り上げがあるならば、1千万円でも2万円でも自由に受け取ることができるのです。 しかも、社長の給与は経費として計上できます。 ということは、「今月は利益がたくさん出たから、ボーナス含めて月収400万円にしよう」なんて風に毎月変動してしまったら、利益が社長の懐に入ってゼロになってしまい、納税する必要がなくなってしまいます。 そのような事態を防ぐためにも、社長の給与に対しては、以下のようなルールが設けられています。
  1. 社長の給与が変更できるのは新年度が始まってから3ヶ月以内
  2. 社長の給与は毎月固定でなくてはならない
  3. 社長の給与の変更は株主総会または取締役会の議事録が必要
  4. 社長へのボーナスは経費にできない
  5. 社長の配偶者が従業員の場合、配偶者にも同じルールが当てはまる
そのため、社長はその年の売り上げ予測や純資産などを考慮した上で、「このぐらい受け取っていたら会社も倒産しないで大丈夫だろう」という金額を年度の初めに毎年決めなくてはなりません。 この予測が甘いと、役員報酬の支払いに遅延が発生してしまったり、逆に利益が多大に出てしまって納税分が多くなってしまったりといった問題が出てきます。 ただし、毎年社長の給与がコロコロ変わると、税務署に目を付けられる可能性が高まります。そのため、数年単位で変えるのが一般的です。

主な社長の給料の決め方

1.できる限り税金を減らすため、利益が0になるギリギリを狙う

節税を目的とした考え方ですが、これではキャッシュ不足に陥る可能性が高いです。また給与を高くすると社会保険料なども高額になりますので、決して賢い方法とはいえません。

2.会社の運転資金に回すため、社長の給料を最小限にする

この方法をとると、金融機関からの評価が上がり、融資を受けやすくなるでしょう。そのため、今後、融資の必要性がある場合は、この方法を採用するのが良いと思います。 ただし社長の給与が少なすぎて生活に支障が生じた場合、社長は会社からお金を借りる、いわば「役員貸付金」が発生します。役員貸付金には利子がかかるので、利息分も支払わなくてはなりません。また「会社のお金を社長が私的に流用しているのでは?」と疑われて、金融機関からの評価が下がる可能性も高まります。

3.納税分を減らして、手元に残るキャッシュを最大にする

納税分を少なくして、手元に残るキャッシュを最大化する方法です。一般的に、会社の法人税と社長の所得税、社会保険料の合計が最も少額になるよう計算します。

中小企業の社長の給与の平均

同規模の社長がいくらもらっているかも、社長の給与を決める際の参考になるはずです。ここで挙げる、中小企業の定義は以下の通り。

製造業その他

資本金の額または出資の総額が3億円以下の会社または常時使用する従業員の数が300人以下の会社及び個人

卸売業

資本金の額または出資の総額が1億円以下の会社または常時使用する従業員の数が100人以下の会社及び個人

小売業

資本金の額または出資の総額が5千万円以下の会社または常時使用する従業員の数が50人以下の会社及び個人

サービス業

資本金の額または出資の総額が5千万円以下の会社または常時使用する従業員の数が100人以下の会社及び個人

ぜひご自身の役員報酬の目安にしてください。

  • 社長の年間平均給与:2,020万円
  • 一番多かった回答数:1,200万円以上1,800万円未満(212社のうち約4割)
データソース:月刊「企業法務」(日本実業出版社)/購読社7,000社に対するアンケート調査(うち有効回答数212社、平成22年実施)

社長の給与の決め方は自由! 法則やルールに則る必要はない

以上、社長の給与の決め方についてでした。 ここでは一般的な決め方をいくつか紹介しましたが、ある一定のルールを除けば、別に社長の給与の決め方に「こうしなくてはいけない」という特別な決まりはありません。 社長の考え方によって自由に決めることができます。 そのため、社長の給与の決め方は、社長の数だけあるといっても過言ではないでしょう。 社長の給与の決め方には、社長の考え方が如実に反映されます。 中には、自分はほどほどで良いから社員にたくさん分配したいと考える人もいます。かと思えば、少しでも多く自分の懐に入れるにはどうすれば良いか、税理士などに膝詰めで相談している社長もいるでしょう。 社長の給与の決め方はまさに社長の考え方を映す鏡。 自らの役員報酬の決定に迷ったときは、自分が尊敬していたり、憧れていたりする社長にその哲学を聞いてみるのも良いかもしれませんね。
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