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2018年9月7日

資本金の手続き方法とは?法人口座へは必ず入金しないといけないの?

資本金は会社の事業運営のためのお金。それならば、会社のために使えば、法人口座に入金しなくてもいいのでは……? と思う人もいるようです。 出資金は法人口座へ入金する必要があるのか? そもそも資本金の出資の仕方とは? ここでは、資本金の出資や運用について説明します。

資本金振り込みの手続き

会社設立のための出資金の手続きの方法をまずはお伝えします。 定款にて、資本金の額を決めたら、いったん個人名義の預金口座に振り込みます。 それぞれの発起人が、定款に定められた資本金の額を振り込んだこと(直接入金は名前が書かれていないのでNG。振り込みにしましょう)を確認したら、通帳のコピーを取ります。そのため、通帳がある個人名義の口座に振り込みましょう。 コピーするのは、通帳の表紙・表紙裏(支店名、支店番号、銀行印などが書かれているところ)・振り込みが記帳されているページの3カ所です。分かりやすいよう、発起人が振り込んだ部分にはマーカーで線を引いておくとベターです。 次に払込証明書を作成し、通帳のコピーと一緒に製本します。製本する際は、払込証明書、通帳のコピー(表紙)、通帳のコピー(表紙裏)、通帳のコピー(振り込み部分)の順番に並べましょう。 この書類は、ほかの法人設立登記書類と一緒に法務局に提出します。これ以外、銀行や法務局などのチェックが入ることはありません。 そのため、個人名義でいったん振り込んだお金を何に使うかは発起人の自由です。 以前は、設立登記の際、銀行の証明書が必要で、出資金はいったん銀行に預ける必要がありました。そして、会社設立後に該当銀行に法人名義の口座が出来上がり、そこに払い戻されるという仕組みでした。 しかし2006年の会社法改正によって、この仕組みが廃止されたことにより、個人が自由に出資金を使えるようになりました。その結果、個人事業の運営のために出資金を使ってしまい、法人名義の口座を開設しても振り込むべき資金が無いという事態が発生し始めたのです。 もう一度繰り返しますが、出資金は自由に使えます。 しかし出資金は会社を運営するために出資したお金です。そのため、本来は会社の事業運営のために使うべきであって、個人事業のために使い果たすべきものではありません。 そのため、資本金は会社設立まで手をつけないのが賢明です。

個人口座から法人口座へ資本金を移動させるタイミング

法人成りした場合、最初に資本金は代表の個人口座にいったん集められます。 何故なら、会社設立の手続き中は、まだ会社ができてないので、法人口座を開設できないからです。 設立登記が完了したら、登記簿謄本を取得します。その後、法人口座を開設しに、会社の所在地にある銀行に行きます。 法人口座の開設のためには、履歴事項全部証明書、印鑑証明書、本人確認資料、来店者と法人の関係を証明できる資料などが必要です。 また面談では、主たる事業内容や目的、株主についてなどの説明を求められます。 近年は法人による詐欺被害が増えていることもあり、銀行側も法人口座の開設に慎重です。そのため、見積書や仕様書など事業運営をしている証拠となる書類を一緒に提出するといいでしょう。 無事、法人口座を開設したら、個人口座から法人口座に資本金を移動させます。 もしこの時点で、事業運営費としていくらか使ってしまっていたら、差額のみ入金します。しかし経理処理を簡単にするためにも、資本金満額の状態からスタートできるとベストです。

資本金の会計処理について

会社設立日には、まだ法人口座は開設できていません。そのため、借方科目「未収入金」、貸方科目「資本金」で帳簿付けしましょう。 そして、後日、法人口座を開設して入金したら、借方科目「預金」、貸方科目「未収入金」にしていきます。 支払手数料が発生する場合は、借方科目の「預金」額を支払手数料を引いた実際の振込金額にして、支払手数料分は借方科目「支払手数料」にて帳簿付けしましょう。

資本金を事前に使い込んでしまった! どうすればいい?

上記のように、資本金を事前に使い込んでしまった場合、会計処理はどうなるのでしょうか? この場合、あなたが返済するまで、未収入金が残り続けます。 未収入金があると、金融機関のイメージが悪くなり融資や補助金などを受けられなくなる可能性が高まります。そうならないためにも、資本金は入金前には使わないようにしましょう。

資本金は会社運営のための資金! 基本的には、法人口座に振り込もう

資本金の出資手続きや、出資後の会計帳簿のつけ方などは分かりましたか? 資本金は会社を運営するために必要な資金。たとえチェックされないからといって、個人事業の運営のために使ってはいけません。 また会社設立のための事前費用として使ってしまった場合も、未払金として計上すれば、満額を振り込むことはできます(資本金と同額の費用があれば)。 「資本金が足りなくて会社運営が上手くいかない」なんてことが発生しないためにも、資本金は基本的に法人口座に振り込んでから使いましょう。
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