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2018年12月10日

会社にとっての資本金の意味、法人化することのメリット

会社は資本金が1円でも設立できるようになりました。しかしそれで資本金の意味を持つことになるのでしょうか。また理想的な資本金というのはどれぐらいなのでしょうか。法人化のメリットなども合わせ取り上げてみることにしましょう。

最適な資本金はいくらがよいのか

2006年5月に施行された新会社法により、それまであった最低資本金制度が撤廃され、営業に認可が必要な業界を除いては、極端にいえば資本金1円でも会社を設立することが可能になりました。 ちなみに営業に認可が必要な業界では、認可の審査基準に資本金額も含まれるため、例えば建築業界では500万円以上、一般派遣業界では2,000万円以上の資本金が必要になります。 ところでいくら資本金1円で会社設立ができるといっても、もともと資本金はオフィスの家賃や仕入れ等の必要経費など、会社が軌道に乗るまでの当面の運転資金になるものです。 さらに資本金は取引先や金融機関には会社の信用度を見極め、取引や融資を行うかどうかの判断基準にもなることから、あまり低い金額にはしないほうがよいことは間違いありません。 税制的には資本金1,000万未満の場合は消費税納税が最大2年間免除、法人税均等割が安くなる等の措置があります。 資本金1,000万未満で、1ヶ月の必要運転資金を計算してその3ヶ月分を目安に、税理士等専門家にアドバイスを受けながら金額を決定するのがおすすめです。

資本金1円では何が困るのか

上記の通り資本金が1円でも起業することが可能になりました。しかし実際には資本金が1円であると、会社が健全でかつ長期的に存続することが難しくなります。 資本金は会社の運転資金であり、また会社の信用の指標にもなるものです。 仮に資本金を1円で開業したとすると、仕入・経費などを支払う手段がありません。結果的に代表者がお金を立て替えて支払いしなくてはならなくなります。 また金融機関から借り入れをしようにも、資本金が極端に低額であるため対外的な信用が薄く、金融機関も回収できる見込みのない企業にはなかなか融資をしてくれません。 資本金が1円で会社設立することで得られるメリットは少ないため、資本金額の決定の際は、しっかりと考える必要があります。

個人事業主よりも信用を得られる理由とは

資本金とは、会社が保有する運転資金として、会社が発行した株式と交換して得られた資金のことです。 会社を運営するには諸費用が発生しますが、最初はすぐに収益を得ることができないため、資本金から捻出します。 そのため、資本金=会社の体力としてみられることが多く、金額が多いほど一般的に信用が高くなります。 資本金の額は銀行での口座開設や融資審査の際にも影響を及ぼします。ただ金額が大きすぎると法人税割合が高まってしまうので、金額設定には注意が必要です。

法人化のメリットとは

法人化のメリットとして様々な節税対策を講じられるということがありますが、その1つとして消費税免除があります。 これは資本金1,000万円未満の会社は条件を満たしていれば、会社設立後最長2年間免除されるというものです。 1期目免除の条件は課税売上が5億円以上の大企業が50%以上出資していない資本金1,000万円未満の会社であること、2期目は、1期目の条件の他に開業6ヶ月間の課税売上高または給与等の支払額の合計額が1,000万円以下であること、また設立1期目が7ヶ月以下であることのいずれかに該当すれば消費税納付が免除となります。 しかし、高額な設備投資等の仕入額が売上額よりも大幅に多い場合は、免税事業者となるよりも課税事業者として消費税の還付制度を利用したほうが節税になることもあるので、専門家に相談して適切な判断をすることが大切です。

現実を見据えた企業とは

会社法の施行により極端にいうと資本金1円でも起業できることになりました。ここで考えさせられるのが資本金の意味です。資本金1円で会社を設立して、果たしてその会社は軌道に乗ることができるのでしょうか。その辺りのことを考える意味で、資本金はいくらぐらいにすべきなのかを考えてきました。いずれにせよ資本金は会社が順調なスタートを切るための運転資金になります。よほどの裏付けがない限り、資本金1円では運転資金をまかなえるどころではありません。現実を見据えた資本金を考え、資金調達するように心がけて下さい。法人化することで個人事業主と異なった点が出てきます。メリットとデメリットを比較検討し、法人化するか否かを決定することも大事です。
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